もはや死語だと思うが子供の頃、憧れだったビフテキという響き。
テレビに出てくるビフテキは、ぶ厚くてそりゃもう見ているだけでよだれが出てきたものだ。
いつかあんな分厚いビフテキを食べたいと思いながらも その夢はかなわず 幼少期を過ごした。
18歳になり田舎町から札幌に出てきて就職し、給料が出たら分厚いビフテキを食べるぞと
決意するも どこのお店に行けばいいのかわからず、その辺のファミレスへ。
出てきたものは昔TVで見たビフテキとは程遠い薄いものだった。
そもそもメニューにビフテキとは表記されておらずステーキと書かれていた。
そうか、分厚い肉がビフテキで薄いのはステーキというんだなと勝手に解釈した。
大人になるにつれ憧れのビフテキを食べる夢は段々に薄れてゆき 友達とビールを飲みながら
焼肉を食べる機会が多くなった。
友達とワイワイやりながらの焼肉はとても楽しく時間を過ごせた。
ホルモンも子供の頃、田舎で食べたものとは大違いだった。変な臭いがないじゃないか!
なんだかんだと焼肉は20代から30代まではずいぶんと食べた記憶がある。
でも最近、またあの頃の憧れのビフテキを食べたくなった。
加齢とともに焼肉が重たくなってきた。 何故だかビフテキの重さには耐えられそうだ。
(なんたって憧れだからね)
そんな ささやかな夢を今年中に叶えたい。